
ついに、というかようやくKemper(ケンパー)のハードが新しくリニューアル!
https://www.kemper-amps.com/news/95/Introducing-the-all-new-PROFILER-MK-2
予想ではもう少し現状のハードでアップデートで対応していくと予想してたけど、プロファイリング方式を強化するタイミングでMarkIIをリリースしてきました。


見た目は黒を基調にちょっとカッコよくなったなっていう程度で基本コンセプトは変わらず。New Kemperではなく、あくまでKemper MK2っていう事なんでしょう。
むしろ一番驚いたのはKemper Playerのアップデート!
去年の発売時からすでに今回のMK2対応を視野に入れてたようで、無償でMK2クオリティのRIGやエフェクトに対応、それだけでなくプロファイリング機能も追加されるとの事で驚きです💦 買って置いてよかったw
という事で現状公開されてる情報をもとに新機能とか、アップデート内容を書いていきます。

Kemper MK2の新機能
- エフェクトが最大直列20ブロックに
- 新しいプロファイリング方式
- MK2のハードは軽量アルミ採用で軽くより丈夫に
- 処理が高速化され約20秒で起動
- エフェクトのレイテンシーがゼロ
- ルーパーの強化
- パフォーマンスモードの強化でパッチの切り替えがより高速化
- 価格はほぼ据え置き
あれ、意外と地味w
パッと見た感じこれは凄いぞ!っていう目玉はないように思えます
エフェクト20ブロックのからくり
実は早速β版をKemper Playerにインストールして、簡易MK2仕様にしてみたのですが、エフェクト部分のアップデートが最大20ブロックに!という部分

このプリとポストに一つずつあるFixed FXといのがあるんですが、ここがアップデートで追加されたブロック
要はここに、パラメータが一つしか触れない簡易的な、TransposeやCompやChorus等が挿入できますという事(最大6個 ポストには最大2個で ChorusとDouble Tracker固定)。 最大20ブロック!とはいうもののルーティングも自由じゃないし、パラレルにも出来るわけでもないし、あくまでみんながよく使うであろう簡易的なエフェクトをまとめて固定の場所に並べられますよっていう事みたいです。
この辺の新機能はヘッドタイプやラックタイプには正直おまけみたいな意味合いしかないような気がします…
ただし、もともとブロックの少ないKemper Playerには素晴らしい追加機能!
期待の新プロファイリング方式
メインの新機能はもちろんこっちだと思うんですが、以前アップデートで導入されたリキッドプロファイリング
個人的には物凄いアップデートだと思ってるんですが、リキッドプロファイリングで検索すると僕の↑記事が一番上に出てくるくらいあまり浸透してないw
使ってる人は、Kemperにモデリングアンプみたいな要素は求めてない?んでしょうかね。
今回の新プロファイリングの説明を見ると以下のような
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100,000を超える個別の周波数ポイントを綿密に分析し、これまでにない最も正確なアンプ再現を実現しました。
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次世代スピーカーと動的に調整可能なキャビネット共鳴 – アンプキャプチャデバイスで最も長く複雑なインパルス応答を使用して、セットアップの真のダイナミクスをキャプチャします。
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Liquid Profiling テクノロジー – オリジナル アンプのゲイン コントロールとトーン コントロールをシームレスに統合し、単一のプロファイルを完全にダイナミックなライブ アンプに変換します。
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比類のない精度と感触– 正確で決定論的なアナログ測定と KEMPER の業界をリードするプロファイリング インテリジェンスを組み合わせた最先端のハイブリッド アプローチ。
僕の予想では、リキッドプロファイリングを進化させて、どんなアンプでもTONEやGAINの挙動をトレース出来る形になるのかなと思ってたんですが、それはまたあくまで別機能のような感じで果たしてどうなんでしょう….
いずれにせよ、Kemperなので期待はしてます。
Kemper Playerの凄いアップデート
上で書いたように、すでにPLAYER発売時からMK2発売を見越した製品になっており、ここにきてついにハードのパワーを全部開放…
- エフェクト最大20ブロック(上で書いた通り)
- MK2クオリティのRIG読み込み
- MK2クオリティのプロファイリング機能追加
LEVEL II(全エフェクト開放等) → LEVEL III(4スロット→8スロット等) に有料アップデート販売してたのに、ここにきて最大20ブロックって!って思ってひどいなと思ってたんですが、β版をインストールしてみて理解できました。
■ FIXED FXブロックは追加されるけど、結局 LEVEL IIにアップデートしないと全エフェクトは使えない。
■ 通常のエフェクトスロットは4のままなので8にするにはやはりLEVEL IIIが必要
■ LEVEL I~IIは50RIGしか保存できないので、プロファイリングもやるとなるとやっぱりLEVEL IIIが欲しくなる
こんな感じです。
今回の発売を見て、Kemper Playerだけで良いかなと思った方も多いと思うけど、PLAYERだけで済ますならLEVEL IIIへのアップグレードはしたほうが良いかなと思います。
あとは液晶パネルもないし、センドリターンも無いKemper Playerでどうやってプロファイリングするのか?? この辺は新しいマニュアルDLしてみた限りなにも書いてないので、これはこの夏リリースって事なんだと思います。
第一世代のKemperの扱いとRIGの互換性
すでにKemperのヘッドやラック持ってる人が一番気になるのはここだと思います。
MK2でプロファイリングしたRIGを第一世代のKemperで忠実に再現できるのかどうか…
これによって結構販売台数も変わってきそうだけど…いやでもKemperなら多分互換性はあるかなと予想。
現状自分は旧ヘッド型とプレイヤーを持ってるので、もし上のようにRIGの互換性があるなら、プロファイリングはプレイヤーに任せて、普段家で使うヘッドは買い替え不要かなと思ってます。
その辺は続報を待ちましょう
今回のMK2の発売で後発のQuad CotexやTONE Xなどのライバルとの比較がどうなるか、正直サウンドに関しては、もうどのメーカーもそんなに差はないような気がするけど、Kemperが更にもう一歩先に進むだけの進化があるのかどうか凄く楽しみです。