ORANGE PEDAL BABY 100 キャビを鳴らすためのパワーアンプ比較

いつもギターの機材係を担当してる山下さんのFANSセッション(7月12日@武蔵小金井RosyNote)と、自分のライブ(8月2日@飯田橋SPACE With)が近いこともあってパワーアンプを購入

前から気になってはいたORANGEのPEDAL BABY 100
デジタルマルチ・シミュをどうやって鳴らすか、それから今まで購入したパワーアンプの事とか、実際スタジオで鳴らしたレビューなど色々書いてみます。

デジタルマルチ・アンプシミュをどうやって鳴らすか

KemperやFractalやQuad Cortex等々… 昨今のデジタルマルチ的な機材をライブやスタジオでどうやって鳴らすかって結構悩みの種だと思います。
プロがライブするようなデカい箱ならキャビシミュ掛けてPAに送るのが良いんでしょうけど、僕らがライブするような箱だとやっぱり後ろでマーシャルのキャビから出る音も結構重要ですよね。

前回のライブは、MONITOR OUTをキャビOFFでマーシャルのリターンに入れキャビを鳴らし(マイキング無し)、MAIN OUTはIRを入れてそのままPAに送ってました。

購入したORANGEのパワーアンプは、↑のマーシャルのリターンを使わず直接キャビを鳴らす形になります。

今まで購入したパワーアンプ

実はいままでも同じような機材は沢山買ってて、Kemperを使い始めて10年、色々試行錯誤してきました💦

1. マーシャルのリターン挿し

最初はマーシャルのリターンに入れてパワーアンプだけ使う常套パターン。

メリット : 荷物が軽い、良い時は良い音する
デメリット : マーシャルのコンディションに左右される、900、2000、JVMとそれぞれ音が違う

2. iSP STEALTH PRO

Kemper買って結構すぐ購入、軽くて良いなと思ったけどなんかすぐ売りました。理由忘れた

メリット : そこそこ荷物が軽くて安い
デメリット : EQ無い、アダプターデカい、音量もちょっと不安

3. FRYETTE Power Station PS-1

やっぱり真空管だろ!と思って購入。見た目も好きでした。
ラックに入れてKemperヘッドとペダルボードと共に運んでたのでもう重すぎて辛かった…💦

メリット : 真空管50Wは音量十分、KemperHeadと組み合わせた時の見た目も◎
デメリット : PS-1のキャラクターがやや強め。ラックに入れるとマジで重い

4. Duncan POWERSTAGE 170

PS-1を含む荷物の重さに嫌気がさして買い替え。ソリッドステートで170W
まだ日本で売ってない頃に個人輸入したお友達から購入。
少し音が硬い印象だったけど、サイズ・見た目も含め結構気に入ってしばらく使ってました。

メリット : ボードにも載せられるコンパクトさ、電源内蔵で凄く軽い。3BANDのEQもよく効く
デメリット : PS-1に比べるとやや音は硬い印象。LEVELは12時超えるとそこからは殆ど音量あがらない

5. ROCKTRON VELOCITY 100

これはFRACTALを買った時に3Uのラックにしてパワーアンプも一緒にって考えて購入
ステレオなのは良いんですが、16Ω接続だと28W×2 / 8Ωだと40W×2でさすがにパワー不足。
ライブするならこれの300が良いと思う

メリット : 1Uでステレオっていうのが良い
デメリット : パワー不足、EQが無い

6. PLAYTECH GPA-100

サウンドハウスで1万円ちょっとで買える小型でコスパの高いパワーアンプ
元は海外の激安メーカーが作ったものをOEMでサウンドハウスで出してる
あまりに安いので2台買ってステレオで使おうと思ったけど、結局ステレオではまだ試してないw

メリット : とにかく安い、軽い、EQあるのも良い
デメリット : パワーはあるけどなんか音に余裕は無い

色々ためして、結局荷物の重さも含めた評価で1.のマーシャルリターン挿しに戻ってました。
ただ、毎年二回あるラウドネス山下さんのFANSセッション
このセッションは僕とKeiporinさんで毎回機材を用意し、音作りをしてギターの皆さんに弾いてもらうのですが、
今回は僕が機材持込担当なのでどうしようかなと考えた結果…冒頭のORANGEにつながります。
ライブも近いし

ORANGE PEDALBABY 100のレビュー

早速スタジオで試してきました。 中古で4.5万で買ったんですが、持ち運びできるソフトケース+OYAIDEのスピーカーケーブルもついてて凄くお得。
おそらくこれのステレオ版とかIR入れられるやつが出た影響で少し値段下がってるようです。

「Baby」シリーズギターアンプヘッド3機種が誕生!
https://kurosawagakki.com/brands/orangeamps/news/15/

ボードも持ち込んでセッション本番と同じ環境で試しました。

まず音がとにかく大きい。いままで使った上のアンプたちに比べると明らかに一番余裕がある印象。
これはClass A/Bなのが良いのか? 8Ω接続できっちり100W出るのが良いのか詳しくはわかりませんがとにかく大きい。
サウンドハウスで大村孝佳さんが詳しくレビューを書いてくれてますが、Duncan等と比べると確かに少し温かみがあってチューブライクな音。(ほんの少しね) この少しの違いが大音量で弾くと凄く良い印象。
接続側のレベルとORANGEパワーアンプ側のレベルのバランスで結構音が変わるのでそこの調整は必要ですが、そこを含めて凄くナチュラル。
どんな機材使っても同じですが、特に小さい音で音作りすると大音量にした時にハイが出過ぎる傾向にあるのでその辺を入出力側のバランスで調整できます。 EQの効きも◎

スタジオでスマホで録った雰囲気はこんな感じです。

最後に少しGP-5→ORANGEで試してみたんですが、正直Kemperとの差はごくわずかw めちゃくちゃ良い音します。あまり色々やってると悲しくなるかも💦 GP-5については後程単体でレビュー記事書きます。

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